- 日時: 2012/05/04 21:47:37
- 名前: 御津垣 ID: gajxgn1s
- 編集: 【回数】 2回
【名前】 御津垣 【最終日時】 2012/10/14 01:03:49
- 4日目 最終章。
知夫村での神社参拝は終わった。 レンタカーの返却時間にはまだ余裕がある。 せっかくなので観光協会の方に教えて頂いた観光地に向かう。 知夫里島に着いてから曇っていた空にも日の光が戻ってきた。
仁夫地区より西へ道を進む。 しばらくすると案内板があり、左に行けば赤壁とある。 先に赤ハゲ山に向おう。
やがて牧草地帯。いっきに視界が広がる。 頂上展望台が遥か先に見える。 実際には距離はそれほどでもない。 距離を掴めるものがない。錯覚であろう。
再度 案内板。 右折しテキサスゲートを越えて頂上を目指す。
『仁夫里坊跡』14:55 島流しにあった後醍醐天皇は、西ノ島に入る前に、 ここ知夫里島に着船し古海坊、仁夫里坊に滞在したとある。 牧草地帯の様相を呈する赤ハゲ山も、両寺が存在の頃は、 檜樹の森で、昼間でも暗い場所であったという。 なお両寺は、永正元年(1504)檜樹が共擦れし山火事が発生、 ともに焼失したらしい。
赤ハゲ山展望台に向かう道の右側に見ることができる。 古海坊跡へは道が整備されておらず、5分程度野原を歩く。 展望台東側にあるので、上から位置を確認してから伺うとよい。
『赤ハゲ山』15:00 知夫里島の最高峰である。標高は325m。 土壌の赤、樹木がないことによる命名らしい。
頂上に登ればそこは別世界。 見渡せば日本海。島々が見せる景観美。 空の青。海の群青。日の光。雲の白。草の緑。色彩が鮮やかである。 緑はこれからますます深みを増すであろう。 また五月初旬には野大根の花、淡紫色が加わる。
自分以外に動くものはない。 目に映るもの全て独り占めな贅沢な時間である。 (これを読まれている方々には、ぜひ思い出を共有できる方と 行かれることを奨めたい。)
昨日までいた西ノ島が見える。 右に目をやれば、さっきまで居た中ノ島である。 これらの島、実は火山の外輪山の一部。 島々に囲まれた海。これはカルデラであるという。
そう、赤ハゲ山は景観だけではない。 地球の営みを垣間見れる貴重な場所なのだ。
赤ハゲ山を下り、さきほどの案内板に。 案内に従い左折。向うは知夫赤壁である。 海に向う下り道は、他に車もなく走りやすい。 窓は全開。風が気持いい。
『赤壁』15:25 最大200mの絶壁。酸化鉄の岩石の色が特徴的である。 ここでも、火山の名残を垣間見れる。
まあ、そんな説明よりNHK「だんだん」撮影地。 めぐみが石橋からプロポーズされた場所と言ったほうが分かり易いか? マナカナ。これは自分も分かります。 でも、この時間居ないので見てません。ごめんなさい。
牛が入らないように木枠の中に遊歩道がある。 入口には親切に杖が置いてある。
そろそろレンタカー返却時間が迫る。
壮大な風景に圧巻とされながらも、急いで写真を撮る。 断崖側に柵はない。非常に怖い。 牛対策であれほど立派な木枠を用意されているので少々違和感がある。 いま自分は一人。 いつ火曜サスペンスの音楽が流れてもおかしくない状況であろう?
などと馬鹿げた妄想をしていたことは内緒であるが、 あちらの世界にいる時間はそれほどないのも確かである。 撮影後、さきほどの遊歩道を駆け下りる。 観光客がいるこれからの時期はできないことだろう。貴重な体験である(?)
写真 仁夫里坊跡 赤ハゲ山 赤壁
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