- 日時: 2009/12/29 16:10:05
- 名前: 御津垣 ID: 1aW0/1QI
- 編集: 【回数】 7回
【名前】 御津垣 【最終日時】 2011/12/23 16:26:29
- 焼石岳登拝リベンジ〜返り討ち〜編
9月末 休日で登拝した焼石岳。これは土曜日のことであった。 下山後、胆沢区の「すぱおあご」で温泉に浸かる。 足の痛みはそれほどでもない。鳥海山でも温泉では大丈夫だったが、 その後は、歩くのも辛い状態になったから油断はできない。 特に下りは、気をつけないといけない。
その後は、水沢の駒形神社に顔を出すことにした。 今回は、Zプラザアテルイで車中泊の予定なので、駐車場より向かうことにした。 出口に向かう途中に、目の前を見慣れた車が通り過ぎる。 おお、権禰宜さんだ!って、あれ待ち合わせか? 女性だったらからかってやったのに、残念なことに厳つい兄ちゃん2人。 挨拶されているし、学校の後輩かな? まあ、いいや。今回は約束してないので邪魔にならないように。
神社に参拝して、なじみの方々にご挨拶して退去。 さて、いつもの「萬福食堂」に行きたいところであるが、 さっきの権禰宜さんらがいるのではないかと、時間をずらすことにした。 明日の予定などを考えながら車で休憩し、ほどよい時間で萬福さんに移動する。 案の定、さっきまでいたらしい。
食事と軽く飲んで、車に戻る。
星がキレイだ。横浜とは大違い。明日も晴れそうだ。 足は階段も問題ないくらい調子がよい。 「よし、明日はつぶ沼側からリベンジしよう!」 それは、後悔の始まりであった。
岩手県側から焼石岳へのアプローチは3つある。 ・経塚山を越え縦走する夏油コース ・最短の中沼コース ・つぶ沼コース である。 ただし、最短の中沼コースは、以前の岩手・宮城内陸地震の 普及作業中で選択はできなかった。(2011.9.28復旧済み)
今回は、消去法で「つぶ沼コース」を選択した。 目標は、頂上に辿り着いて無事戻ってくること。それだけ。 途中に探すものはない。
Zプラザアテルイより、途中コンビニで昼食のラーメンとおにぎりを購入し、 つぶ沼駐車場に向かう。 天気は大変よい。空には虹がかかり気持ちもよい。
着替えをし、荷物を「急いで」詰め込み出発する。 右ひざには最初からサポーターを巻く。 登山口出発は9:00。少々遅い。
ここから頂上までは4.5時間程度。 戻りは概算で18:00となってしまう。 実際にはそこまではかからないが、登山計画としては失格であろう。
さて、そんなことを考えていたわけではないが、 少々急ぎ足となってしまう。右ひざの状態の心配なので、意図して速度を緩める。
最初は、心地よい林間コースである。木々の間から落ちる日差しがよい。 ただし足元は、ぬかるみが広がる。このあたりは水はけが悪いようだ。 足をとられながら、転ばないように慎重に進む。
10:30石沼に到着。予定より30分短縮できている。 水がエメラルドグリーンで大変美しい。 時間があれば沼まで降りてみることもできたのだが。
これまでにあった登山者は5名。う〜ん少ない。 ちなみに昨日は、10名はいた。
銀明水避難小屋に到着は11:30。ここは予定通りである。 これまで休憩らしい休憩はしていない。そこで休憩することする。 チョコと水分を補給。ベンチに座って足を休める。 先行していたパーティーにはここで追いついた。 10分休憩後、出発。やがて大雪渓の場所に辿り着く。 さすがに雪渓はないが、傾斜が厳しく一部登山道が崩落していた。 トラバースする道を慎重に進む。
この先は、沢沿いの岩場である。 ここまで足に問題はないが、ここからが正念場であろう。
12:30泉水沼到着。足が痛い。右ひざが痛いです。 さっき抜いていった方々にも軽く抜き返されました。 でも、ここまでは小屋からは予定タイムできているんですよ?
沼の向こうには、目指す焼石岳山頂が見える。 ちなみに左に見える横岳って1473mで、焼石岳1507mより低いのに なぜか高く見えるのです。山塊が大きいから錯覚しているのかな〜
沼から上はガレ場。さらに足に堪えます。ストックはダブルがいい。 今度 買ってこよう。持ち替えながら進みます。
そうして、頂上に到着は12:50。予定より30分早い。 足が調子よければもうちょっと短縮できたのに。 まあいい。昨日の分まで風景を楽しみます。 秋田側を覗くと雲が沢山。岩手側と大分違います。 頂上は風が強く、休憩の為 岩手側の岩陰に入ります。
遅くなったがやっと昼食です。 今朝買ったラーメンと、おにぎりの出番です。 さあ、出ておいで!返事がありません。 そう、両名とも不在でした。
なに〜、車に忘れてきたんか〜!
楽しみにしていた昼食は、山の向こうに残っていた。 一緒に行こうって言った(かは知りません)が、自分ひとりで旅を 続けていたようです。
はあ、仕方ない。立ち直るのみ時間が掛かったようであるが 下山時間を考えるとそうもゆっくりもしていられない。 幸い菓子類(チョコ・キャラメル・飴)が沢山あったので、 それでカロリーをつけて、13:30下山を開始する。
下山は、足に負担がかかる。 登り以上に右ひざが痛く、顔をしかめる。 避難小屋までの道は、拷問に近いものがあった。
15:10。石沼付近で、登ってくる人に会う。 小屋泊まりかと思ったが石沼までと言う。 石沼までとはいえ、なにもこんな時間にくることもなかろう。
16:20登山口着。 断じて言おう。最後の階段は、世の中の不条理の象徴であると。 なんで自分が苦しい思いをしなくちゃいけないんだ? ああ、人生不可解だ。
と、大げさに嘆くくらい痛かった訳であるが、なんとか無事でした。 はい、自分が全部悪いのです。
駐車場で着替えを済ませ、付いてきてくれなかった昼食さんらと再会を果たした。
ベンチに座り、胆沢ダムを見下ろしながら、ラーメンをすすった。 はあ、生きていてよかったよ。と。
追記 右ひざの痛みは、その後10月末まで続くのであった。
終幕
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